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2011年09月21日

会の紹介

■毎回20〜30人が参加
 「新ひきこもりにうちて考える会」の一番の特徴はいろんな立場の人が集まるところです。ひきこもり本人、ひきこもり・不登校の子供をもつ親、ひきこもりを研究する人など。毎回20〜30人が集まり、ひきこもりをテーマに話し合いをします。でも議論を通じてテーマが深まったことなんてないんですよ。でもそこが味わいというか、この会のゆるい雰囲気であって、まあいいかと毎回、大らかな気分でやっています。
 考える会は、友達がいない、勉強ができない、スポーツができない、趣味がない、そんな行く場所のないひきこもりの居場所でもあります。私も数少ない社会参加の場として、せめて考える会くらい行っておかないと、と自分に言い聞かせ参加しています。

■のびのびと参加してほしい
 参加費は無料です(ただし、2次会の親睦会を、居酒屋でやる場合には2,000円ほどお金がかかります)。参加するには、参加希望のメールを送ってくれれば、それで準備は完了。開催の日時、場所をメールでお知らせします。遅刻、早退、ばっくれは自由。途中での入退場も自由です。のびのびと参加してもらいたい。退屈だとか、じっつしているのが辛いと思ったら、会の途中でもすっと抜けだしてもらって結構です。そしてまたひょっこり戻ってきてくれればよし、戻らずにばっくれてもオッケイです。ひきこもりの苦手な、時間厳守とか、最後まで話をきちんと聞くとか、そういうことをする必要はありません。周りに迷惑をかけないように、そっと席を立ち、そっと席に座る、これだけがこの会における唯一のマナーです。

■座っているだけでも
 とはいえ、初参加するには勇気がいりますよね。私も参加してから1年半くらいは、ほとんど何もしゃべらず座って話を聞いているだけでした。すべてのひきこもり参加者がそうだと思ってもらいたい。でも座っているだけでも、1年半もたつとみんなの名前と顔が一致するようになり、周りの人も自分の名前と顔を覚えてくれる。こうやってコミュニケーションスキルなんてものを使わなくても、人と交流できる下準備は出来上がります。参加してぼーっとして過ごす。ひきこもりがこういう会に出席するのは、学校に行くための準備でも、働くための練習でもない。気分転換のためだと思います。散歩してベンチで休憩くらいの気持ちで参加するくらいがちょうど良い。

■本心を話す人の言葉によって、他の人も話せるようになる
 注意。考える会は、ひきこもり息子がどうやったら外に出れるようになるか、というような質問に答えるところではありません。自分以外の誰かについて語るのではなくて、考える会で語られることは、結局のところ自分のことです。大げさなものじゃありません。懺悔や告白をするのではなく、自分の思っていることを少し話すこと、それだけです。みんながそれを待っている。本心を話す人の言葉によって、他の人も自分が話せずにいたことが、話せるようになる。それがこの会の集まりの根底にある、地下水脈のようなものです。
 考える会には、選りすぐりのひきこもり当事者がいっぱいいます。見て聞いて触って、体験してみてください。百聞は一見に如かずです。どうです、いかがなものでしょうか。


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この文章は『市民活動のひろば』2011年3月号に掲載されたものです。
転載を許可してくださった発行委員会にお礼申し上げます。

『市民活動のひろば』ホームページはこちらです。
http://homepage2.nifty.com/hiroba/
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